コミュ障だけど楽しく生きたい

ヤバいところに嫁いでしまったアラサー、頑張ります

社会的に死ぬところだった

今週のお題「人生最大の危機」

人に話したり笑い話にもできず未だに悶々(?)としてるのでここで供養させてください!

くらーいお話です!

数年前、交通事故でお世話になった先輩が亡くなった。結婚したばかりで幸せそうな写真をFacebookでも見ていたのでとても信じられなかった。

放心状態の私の元に、めちゃくちゃ厳しい鬼のような先輩、Aさんからメールが来た。

『OBOGで香典を送りたい。賛同してくださる方は返信をお願いします』

私の答えはもちろん「イエス」だ。先輩にはお世話になったし遺された方のために少しでも力になりたい。

Aさんは本当に怖い先輩だったので文章で敬語が間違っていないか、失礼じゃないかを念入りに調べる必要がある。

そのため最初の定型文だけ作成して返信は翌日にすることにした。

『ご連絡ありがとうございます。突然の訃報に驚きました。』

その時私は『訃報』の読み方がわからず、とりあえず別の似た漢字を当てはめて使って返信用の文章を保存した。

文章作成は思ったよりも時間が掛かった。当時の私は自分の意見を言ったり表現するのがものすごく苦手で簡単な文でも何も頭に思い浮かばなかった。

ひたすらネットでよく調べてやっとのことで文章を作成。何度も繰り返し確認して、とくに失礼なところはない。後は送信するだけ。何度も確認はしたけれどやっぱり間違いが無いか心配で最終チェックしているときだった。

定型文を作ったことで完全に安心して忘れていた。『訃』の文字を別の字に置き換えていたことを。

『突然の朗報に驚きました』

「は?朗報.......?」

その間違いを見つけたのは送信する直前。 全身から血の気が引き、同時に血液が全て顔に集中して真っ赤になった。

間違って送信ボタンを押してしまわないように、震える指を一生懸命動かして編集ボタンを押した。

あのまま送信していたら自分はどうなっていたのか。白い目で見てくるAさんの姿が浮かんでくる。 Aさんとは住む場所も違うし今後関わることはない。だからこそ言い訳もきかないし恐ろしいのだ。

最後のチェックってとっても大事。 あとは、わからないことはすぐその場で調べること。学びました。

結果社会的に死ぬことは無かったけれど、あの時のことを思い出すと未だに変な動悸がする。